研究や教育で用いられるコンピュータについての心得を書いておきます. 最近は段々多くなってきたので目次をつけておきます.
エクセルで次のコマンドを入力する.
=IF(ISNA(VLOOKUP($B2,shusseki_1,1,FALSE)),"",1)
LaTeX文章に図を書き入れるときははWinTpicが便利です. 丹野の論文中にある図のほとんどはWinTpicで作成されています. 例えば,最近の論文の図を見ると TeX の数式になっていて良いですね. 画面で見ると汚いですが,印刷はちゃんとしています. その使い方とダウンロードについては,例えば,WinTpicによる描画・目次等を見て下さい.
OHP用のLaTeXマクロとして SLITex や slides クラスが有名ですが, 一部のコマンドが使えなかったりフォントが制限されたりします. それに TeX ではもちろん使えない. かといってOHP用の大きなフォントを自分で metafont で作るのは面倒臭い. それで,myzsize.texというマクロを用います. 最初はMETAFONTが起動してたくさんのフォントが作られて驚きますが,サイズが決まりすべてのフォントが揃えた後はMETAFONTは起動されなくなります. \input でインクルードして \mysize にポイント数を入れるだけです. フォントを生成してしまえばそれはTeXでも使えます. サンプルとしてIMGTAでのOHPや東大でのOHPを挙げておきます. 日本語フォントももちろん生成できます. 図は始めに紹介した WinTpic で作りました.
Acrobatがインストールされていることを前提とします. dvipskでpostscriptファイルに変換して distiller で pdf 形式にします. TeX形式のファイルをコンパイルしてできた foo.dvi に対して,
dvipsk -P dl -z foo.dvi
そして foo.ps という ps ファイルを生成します. その後,ファイルをクリックするかdistiller のアイコンにファイルを載せるとpdfファイルができ上がります.
LaTeXで表を tabular 環境で作のは面倒臭いし,空白が多いとついつい & を余分に入力したり入れ忘れたりします. 簡単に表を制作する方法として
を用いる方法があります. Excel2LaTeXは Excel の表を tabular 環境に出力するソフトです. Excelはあまり使いたくないので,Excelから csv 形式にセーブしてからcsv エディタを用いています. csv エディタとしてはListPadを用いていましたが,最近はHTML形式やtabular形式に 変換できる椿に乗り換えました. Visual Tabularは罫線の位置も指定することができるし,HTML形式にも落とすことができるのでとても便利です. ちょっとした表を作成するときはLaTeX形式でもHTML形式でもVisual Tabularを用いています.
Acrobatがインストールされていることを前提とします. Excelのグラフを eps 形式に変換してdvioutの hypertex と Ghostscript を利用して表示と印刷をします. Excelのグラフを[印刷]でプリンターを distiller にしてファイル形式をEPSにするだけですが,ちょっとした工夫が必要です. マクロ経済学の講義ノート(1)にあるグラフはこのようにして LaTeX に取り込みました. 詳しくは,ExcelのグラフをEPSファイルにする方法を参考にして下さい.
また,次の方法でgifファイルにした後 Linux で netpbm を用いてEPSを作ることもできますが,Windowsベースの人はこちらの方が早いでしょう.
Excelのグラフを gif 形式の画像に変換してimgタグでHTML形式のファイルに読み込ませます.
経済数学の試験の講評にある点数の度数分布はこのようにして HTML ファイルに取り込みました.
以前 TeX や LaTeX のコンパイルは卓駆★というファイラーからコマンドを登録して行っていましたが, LaTeXフロントエンドが便利でこれを使っています. 2回目の起動は左クリック2回で一発ですし,違う tex ファイルをドラッグ&ドロップで実行することもできます. 他のTeX関係のソフトはYahooのYahoo!コンピュータ - フリーソフト&シェアウェアを参考にして下さい.
LaTeXでは左と上に1インチ=2.54cmのマージンが自動的に入ります. それを見越して左右のマージンを調整して本文を中心に置かなければなりません. そのためには,xを左右のマージン,yを本文の幅としたときに, y+2 x=15.92cmになるようにすると本文が上手く収まります. 計算式は下を見てください.
\setlength{\textwidth}{13.90cm} \setlength{\oddsidemargin}{1.01cm} \setlength{\evensidemargin}{1.01cm} % A4 横21cm ( 29.7 cm × 21.0 cm ) % 1インチ=2.54cm % 2.54cm +margin x + width y + x + 2.54 cm =21.00 % y+2x=15.92 (*)
講義のレジメをHTMLで書いていたときはたくさんの色を用いていましたが,LaTeX → pdf に移行してから「色が無い」という意見が出ました. それでLaTeXで色を表示することについて書いてみます. 話は簡単で,プリアンブルに
\usepackage[dvips]{color} \usepackage{graphicx}
と書いて「赤い色」を赤くしたければ,本文中に
\textcolor{red}{赤い色}
と書くだけです. けれども,一々 \textcolor と書くのは面倒だし白黒プリンターだと赤が出ません. (実はカラープリンターを持っていません.^^;) ですから強調したい文字を太文字にしておきたいです. そこで \red という命令を新たに作っています.
\def\red#1{\textcolor{red}{\bf #1}} % 赤
これですと\red{赤い時}で赤の太文字になり白黒プリンターでも確認ができます. 例えばミクロ経済学の基礎の1ページ目のようになります.
テストで何問か出題するときに問題番号を自動的に割り振ってくれるととても便利です. 特に問題を作成しているときに問題が何問あるのかを確認したり,問題の順序を変えるたびに番号を一々書き換える面倒な作業を省略できます. このミクロの問題のように小問には大問の番号をつけてアルファベット順に並べましょう. 作成するコマンドは \mondai と \shomon です. プリアンブルに次のコマンドを書くと出来上がります.
\newcounter{mondai} % 問題カウンター \def\mondai{\refstepcounter{mondai} % 問題 \hspace{0zw}\makebox[2zw][r]{\fbox{\bf\large % \arabic{mondai}}\hspace{1zw}}} % \newcounter{shomon}[mondai] % 小問カウンター \def\shomon{\refstepcounter{shomon} % 小問 \makebox[1zw][r]{\fbox{\arabic{mondai}\Alph{shomon}}} % \hspace{0.5zw} % \hangindent=2zw \hangafter=-3} %
ここでの工夫は小問の場合はインデントを深くしていることです. TeXのコマンド \hangindent でインデントを通常の倍 2zw にして, \hangafter で先頭から3行目までをインデントさせています. 小問が4行以上の場合はこの絶対値を増やします. (マイナスに注意.) もしくは,もっと多めに取っておけば良いでしょう. そうすると小問は大問に比べて引っ込んだところに位置することができます.
Windowsではショートカットキーがある程度共通化されているので覚えておくと便利です. 丹野はVZエディターのキーバインディングになれているので,以前はまったく使ってませんでしたが慣れると便利です. あんまり多いと忘れるのでIEを中心にいつも使っているキー+アルファを書いておきます. マウス操作の貼り付けで置換はおおにしさんから教えてもらいましたが,これは本当に目から鱗で感激しました.
使えるショートカットはここなどが見やすいです. しかし,これは便利だと思ってもキー操作を直ぐに忘れてしまうので代表的なショーットカットだけで十分でしょう.
論文の表紙を1頁目に書いて,ボディは2頁目以降に書くことがあります. その際にページの通し番号を2枚目以降からにして1枚目の表紙にはページ番号を入れないようにする日は,表紙のページに以下のコマンドを入れると良いです.
\thispagestyle{empty} \setcounter{page}{0}
表紙が2ページ渡る場合は各ページで\thispagestyleを入れて,最初にページカウンターを-1にすると良いでしょう.
タダノブのページのミラーサイトとして無料のHPエリアGeocitiesを利用しています. しかし,ページの上に広告が出るのが玉に瑕です. 広告収入で運営されているので仕方のない面もありますが,それを標準設定で回避することができます. Geocitiesのトップページから
トップ > インフォメーションセンター > ツール > ジオガイドマネージャ > ジオガイドの調整・変更
で広告表示のオン/オフができます. 何も色んな裏ワザを駆使しなくてもいいのです. けれども,一応広告収入で運営されているので幾つかのページは広告が出るように設定しています.
Excel のグラフを TeX 形式のファイルに載せる方法があるのですが正確に書いておかないと忘れるため新しく Excelの図をEPSファイルにする方法を作りました.
昔のMS-DOSやWindows95ではautoexec.batにパスを書き込んで設定しましたが,Windows 2000やWindows XPでは初心者に分かり易いように設定がコントロールパネルでできるようになりました. 超初心者のためにパスの設定方法を書いておきます.
LaTeXの文章の文字数を数える方法を紹介します. DeTexを使ってLaTeXのコマンドを除去する方法が一番簡単です. しかし,少々回りくどいのですが,DVIファイから生成されたPDFファイルをpdftextでテキストファイルへ転換して文字数を数える方法を書いておきます. pdftotextについてはnakagamiさんのPDF関連がとても親切にインストールの仕方を 教えてくれます.
$ pdftotext -enc EUC-JP hoge.pdf
そうするとhoge.txtというテキストファイルが生成されます. オプション -enc は文字のエンコーディングを指定しています. そしてText Analyzerで文字数を数えるます.テキストファイルへコンバートした時に空白ができるかもしれませんが,オプションで無視することもできるなかなかの優れものです.結局人に見せる時はPDF化するわけですし,自分で作ったマクロがある人や原稿をテキストファイルで出して欲しいと編集者に言われた場合は結局はこちらの方が早いようです.